土田康彦 『サクラ』
土田康彦さん 『サクラ』シリーズをご紹介します。土田さんはヴェネツィアに居を構え、ご自身の工房を持ち、
ガラスの制作をしています。
最近は絵画も積極的に制作しています。
土田さんに出会ったのは、かれこれ10年近く前になります。
『アールグリシーヌ』というギャラリーをはじめる際、
「古美術の仕事だけでなく、コンテンポラリーも」と考え、
アール・ヌーヴォーのガラスを長く扱っていたこともあり、
ガラス作品を紹介していこう!ということになりました。
とある方の紹介で、ちょうど東京で個展をされていた土田さんに会い、
その後、こちらもヴェネツィアの工房に伺い・・・
ご縁があって、アールグリシーヌ初の企画展は、土田さんの個展でした。
今回ご紹介するのは絵のほうで、『サクラ』 シリーズ。
「日本の桜を絵にしようとしたら、こうなりました」とのこと。
この絵を見ていると、春、満開の桜というより
花を咲かせるまでの長く厳しい準備期間を彷彿とさせます。



フレームを黒にしたもの、白にしたものの2種類あり
雰囲気の違いをお楽しみいただけるかと思います。
ガラスに反射するので、斜めからの写真ですが

タイトルは具象でも、作品は抽象なので、
人それぞれの見方、感じ方がありと思います。
近い将来、ガラス作品の新作をご紹介できると思います。
お楽しみに!

カテゴリ : 企画展(コンテンポラリー)