雨
浮世絵の『風景画』と呼ばれるジャンルの中で『雨』を描いたものはたくさんあります。
例えば・・・
歌川広重の有名な作品であれば
『名所江戸百景』の『大はしあたけの夕立』、
『東海道五十三次(保永堂版)』の『庄野』とか・・・
『雨』を線で描くのは、斬新。
梅雨のように一日中、しかも何日も雨が降り続く、という
日本の環境の中だからこそ生まれた表現ではないでしょうか。
海外の絵画の中で、雨を描いた作品はすぐに思いつかない・・・
ご存知の方はお知らせください。
海外へいくと、かなり激しい雨が降っていても
傘をささずに歩く人が多いのに驚きます。
ただ、日本のように一日中雨が降る、というのは珍しいので
「いずれ、雨も上がるさ」くらいの気持ちなんでしょうね。
農耕民族にとっての「雨」は、「恵みの雨」なので
うっとうしいな~・・・とは思いつつ、必要なんですよね。