企画展 シルクロードの至宝 2009 (4)
作品紹介 その3。青釉黒彩鉢。 12世紀頃。 カーシャーン イラン。

セルジューク朝の陶器は、土の革命があったといわれます。
中国や日本のように良い土が採取できず、また窯の問題もあり、
厚手の、ぼってりした陶器しか作ることが出来なかったのですが、
この時代には土にガラス粉、あるいはカルシウムを混ぜることで
薄手で丈夫なものが出来るようになりました。
ストーンペースト(混合陶土)の誕生です。
このおかげで自由に形ができ、またガラス粉を混ぜたおかげで
アルカリ釉の定着がよくなり、きれいな濃い青の陶器がたくさん作られました。
ガラス化して、更に銀化した釉。
ねっとり、としていますね。

カテゴリ : 企画展(アンティーク)
テーマ : 展示会、イベントの情報
ジャンル : 学問・文化・芸術