ガラスの器・色とりどり 佐野猛・曜子作品展 (6)
曜子さんの作品の印象を尋ねると「きれい」 はもちろんですが
「大変そう・・・」 とおっしゃる方が多いとか。
表面に施されたカット、
これは大変そうです・・・・・
幾重にも色ガラスを巻いたパーツ作りから始まり
積み重ね、最後にカットを施すと
まるで織物のような風合いになります。
曜子さんの作品は
「織りの○○」 とつく作品が多いです。
本来 ガラスの表面はつるつるです。
それをつや消ししたり、カットを施すと
また違った表情が現われます。
![DVC00048[1]_convert_20101016232050[1]](https://blog-imgs-34-origin.fc2.com/a/r/t/artglycine/201010162326013aa.jpg)
![DVC00054[1]_convert_20101016232143[1]](https://blog-imgs-34-origin.fc2.com/a/r/t/artglycine/20101016232600090.jpg)
左はつや消しのみ。
右はつや消し + カット。
印象が全く違います。
また積み上げたガラスを
そのままの向きではなく
横にしたり、斜めにするだけで
模様も印象も変わります。
ただ、どのように変化するかは
実際にやってみないとわからない。
その予測のつかなさが楽しいし
また魅力でもあるとか。
![DVC00033[1]_convert_20101016231717[1]](https://blog-imgs-34-origin.fc2.com/a/r/t/artglycine/2010101623260388e.jpg)
![DVC00035[1]_convert_20101016231851[1]](https://blog-imgs-34-origin.fc2.com/a/r/t/artglycine/201010162326037c5.jpg)
パーツを組む ・・・ 色合わせ
吹く ・・・ 成形
加工 ・・・ カット
この三つの工程のうち
一番時間をかけるのが 加工。
「時間をかけて削るのが好き」 とおっしゃる曜子さん。
ガラスの表情の変化を楽しみつつ
時間をかけて削ることによって
作品に愛着が出る。
そんな思いが感じられる作品です。
![DVC00040[1]_convert_20101016231937[1]](https://blog-imgs-34-origin.fc2.com/a/r/t/artglycine/20101016232602bbf.jpg)
この作品は 色ガラスの上に透明ガラスを被せ、
透明なガラスだけをカットしています。
色ガラスをカットした作品に比べると
柔らかさが感じられます。
白い壁の前に置いて
インテリアのアクセントにしてもよし、
和室の床の間、書棚に飾ってもいいですね。