ジャポニズム (1)
日本美術の、何が彼らをそんなに熱狂させたのか?世界観の違い、でしょうか。
「西洋人は自然と対峙し、日本人は自然と共存しようとする」
という言葉を聞いたことがあります。
確かに日本は地震もあるし、台風も来るし、我々を取りまく自然環境は苛酷だと思います。
「天災だから仕方がない」という、あきらめの境地の対局で自然の恵みに感謝する。
また山や滝を神格化して怖れ、敬う。
そういった気持ちが日常品の文房具・食器や花瓶・着物などに
意匠として表現され、身近に置いて愛でていた。
「手にとって、愛でる」というのは日本人独特のものかも。
西洋人はまず人ありき、の人間中心の考え方なので、
昆虫や動物、草花を人と同等に見る、というのは驚きでもあり
不思議でもあり、興味を持ったのではないでしょうか。
ちょっと話はずれますが、トイレの便座について。
和式は奥に向かって、洋式は扉に向かっていますよね。
洋式トイレの便座が外向きなのは、襲ってきた敵にすぐに向かっていくため、
という話を聞いたことがあります。
「狩猟民族と農耕民族の違いか~」と妙に納得しましたね。