とーきち パリ日記 2010.9 (14)
浮世絵が 世界に大きなインパクトを与えたということ。ジャポニズムについても 何度か書いてきました。
浮世絵がフランス人に与えた影響、
これはガレやドームの作品からも 見てとれます。
今回参加したオークションにも
数多くの風景版画が出品されていました。
歌川広重の東海道五十三次、名所江戸百景、富士三十六景
六十余州名所図会等など・・・
シリーズは色々ありますが、
人気のモチーフは何だったと思いますか?
「雪」。 「雨」。 そして 「紅葉」 です。
いずれ Web Museum でもご紹介できると思いますが
アール・ヌーヴォー期のガラス作品にも
雨や雪のモチーフは沢山あります。
「これって 広重の雨だよね?」 という作品も。
農耕民族の我々は 自然と共存しますが
狩猟民族である彼らは 自然と対峙しようとします。
我々が 「風情」 としてとらえるモチーフを見て
彼らはどのように感じたのでしょうか?
それだけ沢山の風景版画が出品されたということ、
そして人気だった「雪」、「雨」、「紅葉」のモチーフ。
興味深いですよね。
浮世絵が 世界に与えた影響、というと
「ん~・・・・」 と思われる方、
浮世絵を 「コンテンポラリー」 に変えてみたらどうですか?
すんなり、いきませんか?
あの時代 彼らにとっての浮世絵は 「コンテンポラリー」 だったと
思います。
現代であれば 「コラボ」 という言葉で表現されるでしょうし、
ちょっと時代がずれるのであれば
インスピレーションを受けた、となるでしょう。
日本のコンテンポラリーが 海外で評価されるのを見ると
「歴史は繰り返すのかな?」 と思ってしまいます。
実は ビエンナーレの展示ブースのひとつ、
奥の方に 村上隆さんの作品が展示されていましたよ

カテゴリ : 旅日記(アール・ヌーヴォー)