とーきち パリ日記 2010.7(4)
さて、ケ・ブランリー美術館の続き。この美術館で何が一番面白かったか?
展示品の 「演出」 です。
まるで洞窟の中を歩いていくような 楽しさ。
ちょうどよい間隔で、座って休憩できる壁のくぼみ。
展示ケースは 全方向から見渡せるもの、
囲い込んで見せるもの、
透けて向こう側まで見渡せるもの・・・
通常 美術館の展示は まわりを暗くして
作品にスポットを当てるのですが
ここはわざと薄暗くして
窓からほのかにもれてくる自然光も利用。
壁面の色は 白・黒、そして大地の赤。
リズムがあります。
作品も壁面にぴったりくっつけるのではなく
壁から距離を持たせ
空中に浮かんでいるかのような浮遊感が
幻想的な世界を作り出していました。
もともと呪術的な目的で
作られたものが多いですからね。
普通に展示したら、特に面白みもない、
つまらない展示になってしまうであろうものを
光、陰影(光と作品)、色彩・・・
これらが組み合わさって
見事な展示になっていました。
それから、「見せる収蔵」。
これには脱帽!!!
この発想は なかったなぁ・・・・
![RIMG0118_convert_20100719024628[1]](https://blog-imgs-34-origin.fc2.com/a/r/t/artglycine/20100719054653d2d.jpg)
![RIMG0116_convert_20100719030544[1]](https://blog-imgs-34-origin.fc2.com/a/r/t/artglycine/20100719060144153.jpg)
また作品は、18~20世紀のものに ぽつんぽつんと
古いものが混ざって展示。
新しいからきれいだし、コンディションもよく、
また収集する際 そんなに費用をかけることなく
比較的簡単に集められる。
よく考えられた収集と展示だなぁ・・・と
感心しましたが
ここの設計、ジャン・ヌーヴェル氏だったんですね。
納得・・・です。
最後におまけ。
ケ・ブランリー美術館 庭園から見た
エッフェル塔です。
雲ひとつない快晴です

![RIMG0119_convert_20100719052840[1]](https://blog-imgs-34-origin.fc2.com/a/r/t/artglycine/2010071906014472c.jpg)