とーきち パリ日記 2009.10 (10)
前日のオークションの興奮も冷めやらぬまま、ルクサンブール美術館で開催中のティファニー回顧展を見てきました。
「パリでティファニー?!」
はい、あのティファニーです。
今は宝石で有名な、女性なら一度はティファニー・ブルーに包まれた
アクセサリーをもらいたい?、と思う あのティファニーです。
フランスでジャポニズム(日本趣味)が大流行し、日本の様式を取り入れたアール・ヌーヴォー(新しい芸術運動)が注目を浴びましたが、同じ頃イギリスやアメリカではアーツ・アンド・クラフツ運動と呼ばれ、脚光を浴びました。
ティファニーが日本美術の影響をものすごく受けていた、というのはあまり知られていません。
ティファニーと、イギリスの陶器会社 ロイヤル・ウースターのコラボレーションで、
まさに日本趣味!という陶器も沢山製造されています。
ステンドグラスを制作していた創業者の息子 ルイス・C・ティファニー。
ヨーロッパでの代理店を務めたのは、ビングでした。
ビングはフランス、パリで日本美術を扱う美術商でした。
ジャポニズムの洗礼を受ける前に、ヨーロッパではシルクロード経由で
イスラム、中国の文化が入ってきており、模倣から一歩進んで
自分たちの作品の中に取り入れているんですね。
イスラムのタイルを思わせるガラスタイルのモザイクなども展示され、
今まで自分が持っていたティファニーのイメージが
覆されました。
大きな展示会ではありませんが、ご興味のある方は、ぜひ
