ガレ 桜草文蜻蛉形台付ランプ

Web Museum
『ガレ 桜草文蜻蛉形台付ランプ(1918~31年)』
高さ:16.9cm 径:14.5cm
卵からヤゴヘ、そして成虫になって飛んでいく。
ガレは生命の象徴、輪廻転生の表現として、
蜻蛉のモチーフを好んで用いました。
三匹の蜻蛉が脚となって支えている球形のガラスは、
彼らの卵、子孫でしょうか。
尊い命の源にあたる部分をガラスにし、
さらにあかりをつけることで神秘的にしています。
そしてそのガラスの上にいるのは、まだ羽化したばかりでしょうか、
翅が完全に伸びきっていない蜻蛉です。
生命の誕生から最後まで、
象徴的でありながら ガレの持つ輪廻感がよく表現された
完成度の高い、美しい作品です。
カテゴリ : Web Museum (アール・ヌーヴォー)