布目摺について
先日、『名所江戸百景』の初期摺の話をしましたが『布目摺』についてご質問がありましたので
補足説明。
『布目摺』とは、色を載せない空摺りで
繊維を織った布目のような風合いを表現したもの、です。
細い細い縦横のエンボスの線で
木綿のような風合いを出しています。
掲載した写真ではわかりにくいですが、
「高田の馬場」 左の的の部分、
ものすご~く細かいエンボスなんですよ!
実際に見ると質感がよくわかり、職人技にほれぼれとします。
木版による、質感の表現。
江戸人って やっぱりすごい。
カテゴリ : 浮世絵