凱風快晴
Web Museum北斎 冨嶽三十六景 凱風快晴
北斎 作 「冨嶽三十六景」 46枚中の一図で
北斎の代表的作品であるばかりでなく、
浮世絵版画の代名詞ともされる作品である。
富士山そのものに正面から取り組んだ作品で
「赤富士」 とも呼ばれる。
凱風とは南風のこと。
この南風により巻積雲が富士めがけて移動してきた
早朝の一瞬をとらえている。
構図の単純さ、簡潔さ、緑・代赭・藍の三色という
色彩の簡単さ。
すべてをぎりぎりにまで追い込んだところから
神秘とも思える北斎の芸術性が
迫力となって迫ってくる。


①は木目を意識した 繊細な摺。
早朝の富士を見事に表現している。
②は Impression の異なるもの。
どちらの 「赤富士」 がお好きですか?
カテゴリ : Web Museum (浮世絵)