印刷
昨今の出版物の写真を眺めているとどうも平面的に見えて仕方がない。
絵画はもともと平面なので、それほど問題ではない。
では彫刻や焼物のような立体は?
また、透過性のあるガラスは?
平面的だと、つまらない。
例えば、プロのカメラマンに立体的な作品の撮影を依頼した場合
①表面にピントが合っていて切り抜きのように見える写真
②表面から奥行まで見える深度のある写真
の二種類があると思う。
絵画の場合は①でもいいけれど
工芸のような立体的なものは②のほうが好ましい。
ただ最近の一般的な傾向として、②より①が好まれるようだ。
確かに夜、蛍光灯の下で見た場合、
①の、切り抜きのようなくっきりした写真を印刷したほうが
良く見える・・・らしい。
そんなにこだわらなくても・・・と言われそうですが、
見慣れてくると やはり深度のある写真を使った印刷のほうが
立体を感じることができると思う。
些細なことかもしれませんが、
この仕事、その「些細なこと」がとても大事なので
こだわりは持ち続けたい、と思う。