広重の「東海道」
東海道を描いた絵師は、北斎、広重、国芳、三代豊国など多数います。
浮世絵のテーマは、
『役者』
『美人』
『風景』
の三つに大きく分けられますが、
「名所絵の広重」といわれる広重も
代表的なものだけで七種類もの東海道シリーズを
制作しています。
東海道五十三次(保永堂版)、東海道(隷書)、東海道(行書)、
五十三次名所図会、東海道(狂歌入)、東海道(蔦吉版)、美人東海道などなど・・・
三代豊国とコラボレートした「双筆東海道」なんていうシリーズもあります。
その中でも保永堂版は広重の出世作でもあり、代表作でもあります。
『保永堂版』ではなじみがありませんが、
描かれた絵は誰でも一度は目にしたことがあるはず。
古くは永○園のお茶漬けの懸賞品として。
(ただし、これは復刻版)
また国際文通週間の記念切手にもなっています。
ポスターなどに使っていることもあるので、
見たら「あぁ!これか!」とすぐ分かると思います。