ガレ 葡萄文花器
![G+闡。關・枚_convert_20100217175410[2]](https://blog-imgs-34-origin.fc2.com/a/r/t/artglycine/20100217175455886.jpg)
Web Museum 『ガレ 葡萄文花器 (1900年頃)』
観賞石、あるいは玉の置物を模した 模玉ガラスの作品。
台座がついていますが、注ぎ口のある形は片口のようでもあります。
その台座も、実はガラス。
ガラスには天然石のような模様はないので、被せガラスで緑色のガラスを重ね、
エッチングとグラヴィールで葡萄の模様を施し、アクセントに金彩を入れています。
異国情緒のある、オリエンタリズムにあふれた作品です。
ヨーロッパがジャポニズム(日本趣味)一色になる前には、
中近東やイスラム圏などの東洋趣味(オリエンタリズム)、
また中国趣味(シノワズリ)ももてはやされました。
シルクロードからもたらされたもの、海路からもたらされたもの、
未知のものであるアジア文化に対する興味はつきなかったでしょう。
台座に彫刻を施した玉を置いて観賞するスタイルは
中国美術でよく目にするものなので、
そういった作品からインスピレーションを受けて制作したのかもしれませんね。
カテゴリ : Web Museum (アール・ヌーヴォー)